早稲田大学
大学エッセイ 早稲田大 その1 高田馬場編
私学の雄として、慶應と人気を二分する早稲田。
校風、イメージは対照的ですね。
港区三田というお洒落な街に本部を置く慶應に対し、早稲田は高田馬場。
目白との境に神田川が流れる、庶民的な学生街です。
厳密には、地下鉄東西線で東へ一駅の早稲田駅、その北側に本部のある早稲田キャンパス、南は文学部の戸山キャンパス、高田馬場の南東、明治通りの西に理工学部の西早稲田キャンパスと、3つのキャンパスに分かれています。
慶應が、上場企業の社長数No.1、司法試験合格者数No.1など、実業界、法曹界での活躍に特徴があるのに対して、早稲田といえば、ジャーナリズム、演劇界などのイメージが強いですね。
「報道特集」(TBS)の金平キャスターが大学院の客員教授だったり(金平さん自身は東大卒ですが)、1920年創立の名門サークル「演劇研究会」(劇研)からは、半沢直樹の堺雅人さんなど、多くの舞台人、俳優を輩出しています。
そんな早稲田の悲願は、医学部を持つこと、慶應にないのがスポーツ科学部。
その舞台は荒川を挟んで埼玉にある所沢キャンパスで、次回はそちらをテーマに語ります。
大学エッセイ 早稲田大 その2 所沢編
慶應にあって早稲田にないもの、それは医学部ですね。
理工学部の南に位置する東京女子医大との合併話が進んでいる、という話もありましたが、このコロナ禍でどうなったでしょう。
一気に経営が悪化したという女子医大は、6年間の総額学費を1000万以上引き上げましたからね。
そんな早稲田にあって「隠れ医学部」と言われるのが、埼玉の所沢キャンパスにある、人間科学部です。
医学博士の学位を持つ教官も多く、「人間環境」「健康福祉」「人間情報」をキーワードに、生命科学や脳科学、心理学を含むかなり幅広いテーマについて研究されています。
今世紀に入って先進理工学部に生命医科学が出来ましたが、人間科学部は文理融合を理念とし、文系選択でも受験できます。
下の娘が合格しましたが、学費を考えてくれたのか、国立の生物系を選んで行きませんでした。
この所沢キャンパスには、スポーツ科学部もあり、これは慶應にはないものですね。スポーツ医学に近い分野も研究される一方、ラグビーの五郎丸選手など多くのアスリートを輩出しています。
慶應のAO入試で不合格となった、中京大中京の高橋君も、早稲田のスポーツ科学なら合格できたかもしれませんね。