essay大学エッセイ

募集枠の広さについて考える。

 志望校を考える時に、まず判断材料とするのは、自分が大学進学後に何をしたいのか、ということだと思います。今回のテーマ「募集枠の広さ」は、何をやりたいかがどのくらい具体的か、と関係してきます。

 募集枠のもっとも広い大学の例としては、東京大学がありますね。文系・理系それぞれが3つずつの「類」にわかれているだけ。さらには、教養学部アーツ・サイエンス学科のみの国際基督教大学(ICU)があります。

 同じ「広い募集枠」といっても、東大とICUの間には大きな違いがあって、東大は、二年間の教養課程(前期)のあと、どの専門課程(後期)、つまりは学部学科に進むかのいわゆる「進振」の壁があり、前期の成績と選択科目が重要になります。

 一方のICUは、そもそも学部学科が教養学部アーツ・サイエンス学科しかなく、専門領域の決め方や学び方もユニークです。詳しく知りたい方は、ご相談ください。

 こうした広い募集枠の大学は、やりたいことが特に決まっていない、入学してからゆっくり決めたい受験生に向いています。ただし、東大のような大学は、入学後に希望する専門分野に進めるとは限らないというデメリットもありますから、気を付けて下さい。

 一方で、学部、学科、専攻単位で募集する大学は、やりたいことが決まっている受験生に向いており、その幅の広さ、狭さにより、さまざまな選択肢が考えられます。

 一般的には、国公立より私立、文系より理系の方が狭い傾向にありますが、具体的に知りたい方は、「お問い合わせ」フォームからご相談ください。

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