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受験勉強の進め方、教材の選び方について

 受験勉強の進め方は、よく「重ね塗り」と言われます。まずは、学校の副教材としてよく渡される教科傍用問題集、続いて、入試対応の標準的な問題集、志望校のレベルが高ければ、難問対策を含んだ問題集といったように、徐々に難易度を上げて繰り返していくやり方です。どういった教材が、それぞれのレベルに該当するかはここで触れませんが、今回は、検討すべきポイントとして、以下の2点について考えます。

 まず、上記の手順を踏むことで、過去問演習の開始時期が遅くなりそうな場合にどうするか。前回のエッセイでは、遅くとも夏には過去問演習を開始すべし、と書きました。では、夏休みの終わりを迎えても青チャートが終わっていなかったとしたら、皆さんはどうしますか。教科傍用問題集がひと通り終わっていたら、迷わず8月から過去問です。過去問をやって、合格ラインクリアに必要な問題が出来なかったら、そのたびに類題やその解法を青チャートで探し、復習して下さい。

 2つめのポイントは、めざす志望校が難関大の場合、必ず難問対策を含んだ問題集、あるいは、難問であることを示す印がついた問題をやらなければならないか、という点です。4月12日のエッセイ「共通テストリサーチ、利用上の注意点(本論)」で、同じ国公立医学でも、標準問題中心で合格最低点が高い大学と、難問が多くそれが低い大学があることに触れました。どのレベルの教材までやる必要があるかについては、偏差値的な大学の難易度でなく、入試問題の難易度を見て決めるべきですね。

 受験勉強において、何を使ってどのように進めるかについては、固定観念を捨てて、理にかなったやり方を選ぶようにして下さい。具体的なご質問があれば、「お問い合わせ」フォームからご相談下さい。初回無料で対応させていただきます。

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